裏地に関するご相談の実例紹介、第二弾です。
裏地の追加の例もご紹介します。

【お客様のご相談】
市販のパンツに裏地をつけたい

【物着星の対応】
お預かりしたパンツから裏地の型紙を作成しました。
イージーパンツのお直し例で、ウエスト一部ゴム、ファスナー開き無し、ベルト通しなし、解体難易度重度で工賃は¥3100でした。裏地は持込みでしたので、材料費はいただきませんでした。

裏地交換と同様に工賃の決め手はウエストの仕様で、裏地を外す解体作業の難易度によって価格が変動します。
この解体難易度というものですが・・・物着星の基準であって、全く普遍的なものではないのをご承知おきいただいた上で・・・目安としては、生地の素材とミシン縫いの仕様(目の粗さやステッチの有無など)で決めています。
難易度が高いというか重度の素材は、シルクだったりシフォンやオーガンジーなど繊細で脆いもの、タイ綿や粗い麻生地のようなほつれやすいもので縫い代が少ないものになります。
ミシンの仕様でいえば、ウエストゴムをミシンでベルト布に縫い留めているものや裏地と表地をロックミシンで一緒に縫いこんで挟んでいるものなどが解体に手間取ります。

こう文章で書いてみたところで、お直しができるかどうか、なかなか判断がつきにくいと思いますが、既製品で着やすさ補修を検討する際に少し参考になれば嬉しいです。